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イベント用看板の作成を依頼するときに必要になる基礎知識

イベント用看板の作成を依頼するときに必要になる基礎知識

 

イベントではさまざまな用途で看板が用いられています。展示会での新商品の宣伝や、説明会での企業の紹介、式典などでの主催や協賛の掲示など、看板によってアピールされるものは多種多様です。同時に、それぞれのシーンに適した看板の種類も多岐にわたります。

 

ここでは、イベントで用いられる看板にはどのような種類があり、看板を作る際にどこへ依頼すれば良いのか、基礎知識を説明していきます。また看板製作の依頼時に確認しておくべき事項、発注の際にどんな手順を踏むのかについても併せて解説いたします。

 

目次

 

様々なシーンに対応する展示会・イベント用看板の種類

展示会やイベントを開催するとき、最も重要になるのが会場に人を呼び込むことです。集客なくしてイベントは成り立たず、できるだけたくさんの人にイベントの開催や内容を知ってもらう必要があります。

 

看板は、不特定多数へ向けて効率的に情報を告知することのできる宣伝媒体です。コマーシャルやビラ撒きよりも費用を抑えつつ、長期的に集客効果の見込める看板は、イベント催行の心強い味方になります。

 

会場に人を呼び、またお客様を会場内で誘導するための看板作りにあたって、まずはどのような看板があり、それぞれどんな用途に向いているのか基本的な知識を身につけましょう。

 

 

立て看板や吊り看板などのイベント用看板

立て看板や吊り看板などのイベント用看板

 

イベント用の看板としてよく見られるのが『立て看板』『吊り看板』です。それぞれどのような特徴があって、どんな場所への設置が適しているのでしょうか。

 

立て看板
イベント会場の入り口や、会場内での案内用によく用いられているのが立て看板です。

一般にA型立て看板と呼ばれる自立する立て看板は設置場所に自由が効きやすく、また来訪者のすぐ傍に置かれることになるため目に留まりやすいという特徴があります。

 

専用のウェイト台(重り付きの土台)を用いるものは倒れにくく安定した自立が可能で、屋外など支持物が付近にない場所でも使用することができます。 折り畳み機構を広げて自立させるものは重量が軽く、畳めば運搬も容易という利点があります。

 

柵や壁面、柱などに括り付ける平型立て看板は、一枚板の厚みしか持たないため非常に省スペースでの設置が可能です。地面と垂直に立てることができるため、より視認性が高いという点も重要な利点になります。

 

A型、平型ともに入学式・卒業式といった多数の来訪者を迎える式典や講演会などのイベントで使用されることが多いです。広い会場内で来場者の流れを誘導する必要がある際に、必要各所に設置することができ視認性の高い立て看板は非常に心強い味方になります。

 

 

吊り看板
天井や専用の支持具から吊り下げる形で設置する吊り看板は、イベント会場の檀上や中央など、注目の集まる場所でイベントの主旨を掲示する用途でよく使用されています。

 

吊り看板の特徴は、なんといってもその設置視点の高さからくる圧倒的な視認性です。多くの人が集まる場所の中にあっても、人混みに紛れることなく、会場のどの位置からでも見ることのできる吊り看板は、イベント名やスポンサー名などを大文字でアピールするのに非常に適しています。

 

また空間を立体的に使えるため、大型の看板であってもスペースを占有せずに掲示することが出来、来訪者の同線を妨げません。活用事例としては、発表会や説明会、株主総会などイベントの主旨を来訪者にしっかり認識してもらう必要のある場合に活用されることが多いです。また多数のブースに分かれた合同説明会や展覧会において、集客効果を高めたい場合にも吊り看板の視認性は有効にはたらきます。

 

 

バックパネルなどの展示会用看板

バックパネルは、展示会や記者会見などで用いられる看板の一つです。講演や説明を行う人の後ろに置かれ、『背景』として機能する大型のボードです。テレビなどで記者会見を行う際にも背景に使われているのをよく目にするかと思われます。必然的に注目の最も集まる場所となるため、抜群の視認性を持っています。スポンサーや開催主体の名前やロゴを記載することによって高い宣伝効果を発揮します。

 

企業の展示会であれば、特に強調したい商品を大きく表示してアピールしたり、記者会見では企業名を全面に出して目立たせたりといった使い方で活用されています。

 

 

バナースタンドなどの野外イベント用看板

バナースタンドは、企業のロゴや商品の印刷された垂れ幕(バナー)をそのまま自立させて設置する看板です。その性質上、A型立て看板と同様の使い方をされることが多く、より軽量かつ簡易に持ち運びができるように工夫がされています。ロール状にまとめられたバナーを引き出して固定するクイックスクリーンと呼ばれるタイプや、折り畳み式の支持具を組み立てそこにバナーを張るバナースタンドが有名です。

 

展示会で用いられるほか、オフィス内や、店舗の軒先、野外イベントなど、どこにでも設置できて展開も回収もすぐに行えるという特徴を活かしたシーンで活躍しています。

 

 

イベント用看板に適した材質は何か

看板において視認性の高いサイズやデザインはもちろん重要ですが、耐久性にも考慮する必要があります。特に屋外で催されるイベントの場合、長時間の直射日光や場合によっては雨風に晒されることもあり、防水性、耐候性といった部分も大切になってきます。イベント用看板の材質として何が適しているのか、代表的なものを挙げてご説明していきます。

 

 

耐水合成紙
プラスチックの一種であるポリプロピレンを主原料とした化学合成フィルムです。有名な製品に『ユポ合成紙』があり、水を弾くため雨に晒されても強度が低下しないという特性を持っています。紙のように筆記や印刷ができ、紙よりも頑丈で劣化しにくいため屋外用のポスターや、薄くて軽いバナースタンドの垂れ幕に適しています。

 

ソフトクロス
看板やポスターの印刷用に織られた特殊な布です。軽量かつ加工性に優れ、折りたたんでもシワになりにくく、水濡れにも強いといった特性を備えています。屋内、屋外どちらの用途にも使え、横断幕やバナースタンドなどに使用されます。

 

ターポリン
布をビニール樹脂で挟み込んで作られる防水布の一種です。若干重量はあるものの、抜群の防水性と耐久性を持ち、燃えにくく、なにより頑丈です。また印刷の発色も良いため、屋外での看板用途に非常に適していると言われています。また上記二種よりも重量があるため、強い風の吹く開けた場所でも安定性を発揮します。

 

屋外で用いる看板には、耐水性や耐久性とともに、風で飛ばされない安定性も必要になります。水タンクを基部に取り付けることでウェイトにするなどの工夫をしているところも多くあります。

 

 

展示会・イベント用看板を作成する手順

前項でご紹介した多岐にわたる看板の中からどれを使用するかを決定したら、次は実際に看板を作ることになります。イベントや展示会でアピールしたい内容に合わせて、具体的な看板の仕様を決め、業者へ製作依頼の発注をします。本項では、看板の仕様決定から看板作製までどのような手順を踏んでいくことになるのかをご説明していきます。

 

 

作成手順と流れ

作成手順と流れ

 

看板の製作を決めてから、実際に出来上がった看板を受け取るまでの大まかな流れをご説明します。

 

業者選び・発注
看板製作業者を探し、看板製作の依頼を行います。業者選びはインターネットを使った検索や、同業からの紹介、価格比較サービスサイトなどを利用することになるかと思いますが、依頼する業者は慎重に選びましょう。営業年数や施工事例などの実績から、その業者が得意としている製作品目を知ることができます。在籍しているスタッフの保有資格や、施工に必要な重機の取り扱いも可能かどうかも参考になります。また費用をできるだけ抑えるのであれば、複数業者間で相見積もりをとることも有効です。

 

デザイナーとの打ち合わせ
業者側のデザイナーと、どのような看板を作っていくかを打ち合わせします。イベントの内容や、どんな展示物やサービスをアピールしたいのかなど、コンセプトやイメージを要望としてしっかり伝えましょう。看板デザインの草案が決まっているのであれば、イラストや電子データでデザイナーにあらかじめ提供しておくとスムーズに打ち合わせができます。また自社側でデザイナーに依頼して完成させたデザインのデータがあれば、デザイン分の費用を抑えられる可能性があります。デザイン草案を叩き台に、イベントに適するよう修正や変更を加え、完成稿が出来上がります。

 

看板の作成
完成したデザインをもとに、看板用のパネルやバナーへと印刷、切り文字のカッティングシートの貼り付けなどを行い、必要であれば防水などの加工処理を施せば看板の完成です。特殊な看板枠を使用したり型枠から独自のデザインを使用したりするのでなければ、発注から完成まで大体2週間程度と言われています。大型の吊り看板など、設置に工事が必要であればここから更に設置施工を行うことになります。

 

■コストを抑えるには…
前述の通り、以前のイベントで使ったものを流用するなど、予め完成したデザインを用意できる場合はデザイン料を抑えられます。そのほか、ラミネートなどの防水耐久処理を行わずに印刷したパネルをそのまま利用する、業者側にあるテンプレートデザインを使用するなどの方法でコストや納期を抑える方法もあります。

 

 

展示会・イベント用の看板作成の依頼先

イベントや展示会で使用する看板の作成を依頼する相手としては、一般的に以下のような業者があります。

 

展示会ブースの設営業者
看板だけでなくブース全体の装飾や設営をトータルに請け負ってくれる業者です。ブースの設営自体も外部に依頼する場合は看板の製作もまとめて依頼することで料金を安く抑えられる傾向にあるほか、集客や訪問者誘導を考慮した基礎小間全体のブース作りのアドバイスをしてくれることもあります。

 

印刷会社
印刷会社が看板の作成も取り扱っている場合は、こちらで看板製作を依頼することもできます。保有する印刷機の種類によって得意とする看板が異なることもあるため、依頼の前にあらかじめ確認をしておくとスムーズに発注が進められます。

 

看板製作の専門業者(看板屋)
看板製作を専門に請け負う業者です。『店舗装飾販促用品』という名称で看板製作を行っている場合もあります。看板作りのノウハウが豊富で、対応できる看板のバリエーションが多彩なため、紹介したい会社や商品、イベントの性質に合わせた適切な看板を作製したい場合に適しています。

 

 

看板屋に看板作成を依頼するメリットと手順

看板の製作を専門的に行う業者は看板製作会社、看板屋と呼ばれています。前項では看板製作の依頼先には複数種類の業者があるとご説明しましたが、看板屋に看板を作ってもらうことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。また看板屋に依頼を行う場合の手順についても併せてご説明します。

 

 

看板屋に依頼するメリット

看板屋に依頼するメリット

 

看板屋に看板製作を依頼する主なメリットとしては、下記のような点が挙げられます。

 

看板製作・施工についてのノウハウが豊富
看板製作を専門に請け負っているため、看板作りに対する実績と経験、技術的なノウハウを独自に形成している看板屋が多いと言われています。これは看板自体の品質に直結するため、イベントや展示会に最適な、品質の高い看板を作りたいという場合に選ばれやすい傾向にあります。

 

特定の種類や材質の看板に特化した業者を選べる
一口に看板と言っても前述の通り立て看板や吊り看板、バックパネルにバナースタンドなどその種類は多岐にわたります。更に使用状況に合わせて適する材質や加工の方法も異なり、施工に必要な技術が違ってくるといったことも珍しくありません。そういった業者の『得意不得意』を考慮したうえで、作りたい種類の看板の製作が得意な看板屋を選ぶことで、看板のクオリティの向上につなげることができます。

 

直接発注のため費用や納期を抑えやすい
例えばブース設営業者に看板製作までまとめて依頼する場合、自社で看板製作の技術や設備を保有している設営業者は多くないため、看板製作自体は看板屋へ外注されるケースが一般的とされています。当然外注を通す以上はマージンが発生するため、その分の費用が上乗せされることとなります。看板屋に直接注文をすることで、看板作製費用を抑えられるかもしれません。

 

 

依頼する前に確認すること

看板屋に看板製作を依頼する前にあらかじめ確認しておくべき事項をチェックシート形式でまとめます。

納期
展示会やイベントの日程を把握し、いつまでに看板が必要か分かれば、看板屋のスケジュールも立てやすくなります。担当者の確保を無駄なく行えるため、人件費の削減にもつながります。

 

どのような用途で看板を使用したいか
デザインやコンセプト・雰囲気など、看板の仕様を決めるにあたって重要になる情報です。

 

看板を設置する場所
設置作業を行う際に必要な機材の選定などが可能になります。

 

看板を掲示しておく期間や設置場所の環境
どの程度の耐久性や耐候性、防水性が必要かを確認し、適切な材質選定ができます。

 

看板のデザイン
草案や写真、電子データがあれば、デザインの決定がスムーズに進み、デザイン費用の交渉も可能かもしれません。

以上のような情報を事前にまとめて看板屋との打ち合わせの際に依頼側の声を聞いてもらことができれば、納期や費用の相談もしやすくなります。 

 

 

まとめ

イベント・展示会用の看板についての基礎的な知識をここまでご紹介してきました。要点を簡潔にまとめますと以下の通りです。

 

・看板にはさまざまな種類と材質があり、それぞれ最適なシーンが異なる
・野外イベントなどで屋外に設置する看板には、防水性や耐候性を持った材質の看板が必要
・看板の製作はさまざまな業者が取り扱っており、中でも専門の看板屋に依頼すると安心
・看板製作を業者に依頼する際には、事前に確認事項をまとめておくことでスムーズに打ち合わせができる

 

看板は商品や会社の顔とも言える、広告戦略上非常に重要な要素です。うまく活用できれば高い集客効果でたくさんの人に企業や商品を知ってもらうことができます。大切な看板作りを失敗しないためにも、適切な業者を選び、コミュニケーションをしっかりとることが重要です。