最近では街で多くのLED のデザイン看板を見る事があります。電気代が安くなるという理由で使用されている方もいるでしょう。
経済的なだけでなく、通常の看板より効果を持つとも言われているLED看板。どこでどう使用するともっとも効果があるのでしょうか。
今回はLED看板・LEDサインの特徴である発光の仕方の種類や色の持つ効果をお伝えし、どんな場所で多く使用されているのか、そしてそのメリットもご紹介していきます。この記事を読めば、LED看板を看板屋に制作してもらう時には、きっと最も効果的な方法でLED看板を取り入れることができるでしょう。
目次
LED看板製作の大切なポイント「発光」について
ここでは、LED独特の発光の仕方の種類と色の効果をお伝えします。適切な照明方法を選ぶためには、それぞれの照明の特徴とその効果を知ることは大切です。よく使用される場所も確認していきましょう。
光り方によって違うLED看板の種類
光り方によって違うLED看板の種類
①内部照明(電飾看板)タイプ
・看板の本体にLEDを入れることで、看板全体が光り明るさは一番
・電飾看板の中にLEDを配置し表面を発光
・素材は、ステンレス・スチール・アルミ
・標準的な看板のサイズは100ミリメートル~4000ミリメートル以上で、厚さは60ミリメートル~150ミリメートル以上
②外部照明タイプ
・看板を上部や下部にスポットライトを取り付けて光らせるタイプ
・従来の消費電力の約半分で、寿命も長い
・看板の高さによって照明の方法が変わる
上方向からの照明・・・1~5メートルの高さの看板に使用されます。直射、反射グレアに注意する必要があります。また、昼間は照明器具が影になる場合があり、高い場所に設置するため点検する時に困難になる場合があります。
下方向からの照明・・・1~5メートルの高さの看板に使用されます。見方によっては広告が隠れる場合があるので注意が必要です。照明器具が地上に近く、点検が行いやすいです。
上下からの照明・・・5~8メートルの高さの看板に使用されます。上下からの照明器具があるため不愉快に感じさせないように注意する必要がありますが、より明るくしたい場所には適しています。
③バックライトタイプ
・文字の裏面から発光させるタイプ
・文字が浮かび上がり落ち着いたイメージになる
・文字の中にLEDを配置し裏面を発光させる
・素材は、ステンレス、スチール
・標準的な文字サイズは150ミリメートル~2000ミリメートル以上で、厚さ30ミリメートル~150ミリメートル
④LED表面発行タイプ
・文字の表面が発光し、くっきりとした文字を浮かび上がらせるタイプ
・文字の中にLEDを配置し表面を発光させる
・素材はステンレス、スチール
・標準的な文字のサイズは150ミリメートル~2000ミリメートル以上で、厚さ60ミリメートル~150ミリメートル
⑤LEDライトパネルタイプ
・薄いパネルそのものが発光するタイプ
・設置が比較的簡単
・薄く、軽く寿命も長いため案内看板などに使用
・卓上のものは、窓口にも置ける
・あまりスペースを取らない
LEDで発光させる色とそれぞれの効果
LED看板で使用される色には、レッド・オレンジ・グリーン・ブルー・ホワイトなどがあるようです。
【光色】【演色性】【色温度】について知っておくと、LEDのライトを効果的に使用できるでしょう。
【光色】
光色とは、光自体の色の事を指します。光色をカテゴリーごとに分けると以下のようになります。
① 昼白色・・・標準モデルの色とされており、さわやかな白で自然な色
② 白色・・・蛍光灯の色に近く、集中力を高める効果がある色
③ 温白食・・・夕方の色で、白色よりやや自然な色
④ 電球色・・・赤みを帯びた色で、白熱電球のような色
【演色性】
LEDに照らされたものの色の見え方がよいものは演色性が高い(高演色)とされます。演色性が高いということは自然光に近いということを差し、見るのにも快適な照明であるといえます。
【色温度】
色温度が低いと暖色系の赤に近くなり(暖色)、色温度が高いと寒色系の青に近い色になります(寒色)。色温度が違うと看板から受け取る印象が変わります。
LEDの進化版「SMD」
SMDとは、チップ型のLEDを差します。LEDバックライトパネルと比べて、小さく薄いチップ型になりました。そして、明るさも2倍に明るくなるよう設計されているので、周囲より明るく目立ちたいというお店などにはぴったりな商品です。スペースの小さい場所にも効果的で、車のライトやルームランプとしても使用されています。
LED看板がよく使われる場所
・飲食店
①居酒屋などでは外部照明タイプで店舗の名前をライトアップすることが多いようです。
②バーやバルなどの雰囲気重視の店舗は、バックライトタイプを使用して落ち着いた雰囲気作りを行うため使用されます。
③家族連れが多い飲食店は内部照明式(電飾看板)タイプを採用し、どこからでもお店を発見してもらえるように使用されます。
⑤ カフェは、LED表面発行タイプでおしゃれな雰囲気を演出するために使用されます。
⑥ ファーストフード店やフードコートでは、LEDライトパネルタイプのメニューの価格表として使用されます。
・アミューズメント
① パチンコ店の外装看板には、LED表面発行タイプや内部照明式(電飾看板)タイプが使用し、明るさや白さを重視するため使用されます。
② カラオケ店は、バックライトタイプを使用してお店の名前を裏から浮き上がらせることで、雰囲気を作り、町中では内部照明式(電飾看板)タイプで目立たせるため使用されます。
・病院
① 総合病院など大きい病院は、内部照明式(電飾看板)タイプやLED表面発行タイプを使用して、はっきり場所が分かるように施工されます。
② 歯医者さんや眼科など個人のクリニックでは、内部照明式(電飾看板)タイプやバックライトタイプを使用することで、お客さんが気軽に入りやすい雰囲気作りが可能です。
LED看板のメリットも理解する
LED看板を製作することで得られるメリットはなんでしょうか。どうしてLEDライトを使用するのか、そもそもLEDとは何なのかについてもお伝えします。
LED看板を製作するメリット
① 節電で節約できる
消費電力は約6分の1以下なので、電気代を節約することができます。
② 交換不要の長寿命
蛍光灯より寿命が約5倍も長持ちという長寿命!長期間交換をする必要がないので、手間がかかりません。
③ 虫が入らない、集まらないので掃除不要
蛍光灯の光に集まる虫。掃除も大変でした。しかし、LEDの光には紫外線などがないため虫は来ない。
④ ガラスではないので割れにくく丈夫な耐久性
衝撃にも強いので、蛍光灯のように落として割ってしまう心配が少ないです。地震の際にも安心です。
⑤ 付けたらすぐ明るくなる
豆電球のようにゆっくりMAXの明るさになることはなく、スイッチをONにした瞬間にすぐ明るくなり快適です。
⑥ 熱を持たないので、触っても安心
蛍光灯のように熱を発しないため、長時間使用していても熱くなりません。そのため、素手で触ってもやけどすることはない。
⑦スイッチの劣化がない
蛍光灯などはスイッチのオンオフで少しずつ劣化してしまうのに対し、LEDは劣化しにくいです。
⑧水銀不使用でエコ
水銀を使用していないので、廃棄しやすくてエコなのもうれしいです。
LEDの概要と仕組み
LEDとは発光ダイオードの略称であり、電圧をかけると発光する半導体素子(電子部品)のことを指します。LEDはpn接合と呼ばれる仕組みの半導体からなり、そこに電流が流れることでp型半導体から正孔がn型半導体から電子が互いに動きたします。
そして、双方が出会うことでお互いを打ち消し合います。その時に余ったエネルギーを光エネルギーに変換して発光する仕組みであります。
寿命が長く、電気代も節約できるというメリットから、多くの場に使用されています。特に照明器具は電球タイプや蛍光灯タイプなどさまざまで、信号機や看板などにも使用されています。また、車のライトや交通機関にも多く使用されており、テレビやモニターなどのディスプレイにも使用されています。メリットは先ほどご紹介したとおりですが、デメリットもあります。
デメリットとしては、
・初期コストが大きい |
といったことが挙げられます。それでも多くのメリットがあるからこそ、LEDはあらゆる場で活躍しているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか今回は、LED看板について以下のポイントをご紹介しました。
・LED看板の発光タイプとその効果 ・LED看板が使用されている場所の事例 ・LEDを使用するメリット ・そもそもLEDとは何か |
これらをもとに、どんなled看板を製作しようかと参考にしていただければと思います。