守らなければならない看板設置のルール
これから新たに看板の設置を考えている方は、知っておくべきルールがあります。
そのルールを知らなければ看板を製作しても設置できなかったり、再製作が必要になったりします。
そのようなトラブルが起きないように最低限のルールは知っておきましょう。
また、設置後にトラブルが起きないように設置後の注意点についても解説してきます。
知っておくべき看板設置のルール
看板を設置する上で非常に重要な要素の一つがルールです。
安全性や耐久性などの面から、看板には設置のルールが定められています。
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道路交通法
看板設置に道路を使用する場合は、安全性など幾つかの条件を満たし、事前に許可申請をする必要があります。
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道路法
道路脇ののぼりや軒先の日よけなど、継続して道路に看板を設置し続ける場合は道路管理者の許可を受けなければいけません。
※道路交通法とよく似た名前なので注意しましょう。
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屋外広告法
地方自治体の条例に起因する法令であり、公衆の危害防止と景観の維持のために役立っています。
設置場所によっては許可が必要になります。このように、看板設置には手続きや申請が必要になる場合があり、自治体ごとに異なる条例もあります。不安な際には、広告物についての知識が豊富な看板業者に任せることが可能です。
申請・許可が必要なケースについて
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【ケース1.看板が敷地を飛び越えて設置されている】
看板は道路境界線よりも民地側に設置しなければならず、公道側に設置する場合は「道路占用許可」と「道路使用許可」の2つの許可申請が必要です。
許可を得るためには道路法と道路交通法に基づいた申請が必要になり、スタンド看板や頭上に袖看板を設置する場合には注意が必要になります。※可動式看板が道路境界線を越えることも
店舗用の日よけも道路境界線を越える場合は許可申請が必要になります。巻き上げ式日よけなどの可動式看板は最大出幅から算出されますので、テントを開ききった状態で道路境界線を出ているかどうかを確認しましょう。
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【ケース2.大きな看板を設置する】
高さ4メートルを超える看板を設置する場合には、看板の安全性や責任先を確認するため、「工作物確認申請」が必要になります。申請後、工作物を確認するため、一般的に10日前後の日数が必要になります。看板設置の際には余裕を持った日程を組んでおくようにしましょう。
※防火地域かどうかも確認しましょう
防火地域に指定されている場所で看板を設置する場合には、看板の材料に不燃材を使用しなければなりません。
また、高さ3メートルを超える看板も同様に防火処理を行う必要があります。
こんな事故が起きやすい
看板には設置環境によって気をつけるべき事故も異なります。そのため、設置や維持する際の注意点が異なるのです。
では、具体的にどのような事故に注意しなければならないのでしょうか。
そして防止するためにはどこに気を付ければ良いのでしょうか。
看板の設置環境ごとに、具体的な注意点をまとめてご説明していきます。
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突出看板(袖看板)
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【予想される事故・トラブル】
- 低所設置による接触事故
- 強度低下による看板パーツの落下
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【確認すべきポイント】
- 高さ
大型の突出看板の場合、定期的に点検をすることが重要です。
また、鉄骨部分に防錆処理を付与することで予防することも可能になります。- 強度
質量の大きい看板は、その重さにより接続部が痛みやすくなっています。
地域によっては雪の影響で重量が増し、重さに耐えきれなくなってしまうこともあります。
また、台風が発生する時期には、雨風の強さも考慮した耐久力を備えておかなければなりません。
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縦植看板
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【予想される事故・トラブル】
- 地震などによる看板本体の落下
- ポールの根腐れによる看板の倒壊
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【確認すべきポイント】
- スペースを確保する
万が一に備えて、取り付け箇所付近に十分なスペースを確保することが重要です。
そして、事故や怪我を防ぐための安全対策も必要となります。
取り付け施工の時には、特に耐震性に余裕をもって設置をしましょう。- 耐水・耐久コーティング
ポールの根元部分を盛り上げるようにコンクリートを流し込むことで、耐水性と耐久性を上げることができます。コンクリートに傾斜を付けることでポールの根元部分に水分が溜まるのを防ぎ、ポールの設置面を広げることで倒壊のリスクを減らすことが可能になります。
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スタンド看板(置き看板)
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【予想される事故・トラブル】
- 歩道に倒れこんだ看板による転倒被害
- 電飾機器の発火や漏電
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【確認すべきポイント】
- 人の動線の妨げにならない場所に設置しているか
特に舗装されていない道などでは、より安全確保に注意する必要があるでしょう。
歩道上などは避け、人の動きの邪魔にならない場所に設置する必要があります。- 電源コードの傷
電飾などの通電部分が発火し、火災につながってしまうことがあります。
看板の素材や設置方法について不燃性のものを選ぶ必要があります。
また、配電部分にほこりや水分が溜まると漏電のリスクもありますので、定期的に配電部分の清掃を行うことが重要です。
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原因のほどんどは経年劣化
経年劣化は、環境や状況によって進行スピードこそ違いますが、どの素材でも必ず起きてしまう問題で、設置場所も問いません。
先述した問題点をクリアした後でも、定期的なメンテナンスが必須と言えます。経年劣化による看板の被害が発生してしまわないよう、気をつけて管理しなければなりません。
また、内容がわからなくなるまでボロボロになった看板は広告としての意味が無くなってしまいますし、場合によってはマイナスイメージにもつながってしまいます。
まとめ
看板は雨風や経年によって劣化し、安全性や耐久性が落ちていきます。
設置の際にルールや安全管理を守ることはもちろんのこと、設置した後でも、定期的なお手入れが必要になるでしょう。私たち看板業者は持ち前の知識や積み重ねた経験を活かして、設置対策から各種点検まで、様々なサービスに対応しております。
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