顔ハメ看板というと、昭和の残り香を放ちながら観光地にひっそり佇んでいる…というようなイメージを抱く人もいるかもしれません。しかしSNSの普及により、ここ数年で顔ハメ看板が各地で大注目されるようになり、街中で斬新な顔ハメ看板が輝く時代がやってきました。
スマホで撮影されSNSで拡散してもらえる顔ハメ看板は、その抜群の宣伝効果が話題となって受注が急増し、今や看板業界における期待の星となっています。
ただ置くだけで大型看板として使えるだけでなく、大人も子供も思わず顔を突っ込んでしまうアトラクション要素をも兼ねた顔ハメ看板。近未来的に進化したデジタル顔ハメ看板も登場するなど、驚きの進化を遂げつつある「最強の広告ツール」、顔ハメ看板の今をご紹介していきます。
SNS時代、顔ハメ看板は観光地を飛び出し日常風景で輝き始めた
発祥の地も起源も謎、でも大昔からあることだけは分かっている顔ハメ看板。単純明快な仕掛けが今も昔もちまたでウケ続け、集客UPを担う看板娘のような役割で活躍してきました。
どのような仕様にするかはアイデアしだいであり、可能性は無限大。複数枚のパネルを組み合わせることで、飛行機を模した超大型顔ハメ看板なども作ることができます。
メディア効果で顔ハメ看板旋風がヒートアップ中
誰がやってもインスタ映えするのが顔ハメ看板。フェイスブックなどでもご家族でハマっている微笑ましい写真をよく見かけますが、あえて1人で全国のご当地顔ハメ看板を巡り、記念写真を収集する愛好家も現れました。
急増する愛好家たちにメディアが注目し、顔ハメ看板の写真を集めた書籍が発売されたほか、テレビ番組や展覧会のネタとしても取り上げられるまでになっています。また、ネット上では全国の顔ハメファンによる顔ハメ看板リストが人気を集め、ちょっと調べるだけでさまざまなリストや看板マップを閲覧することができます。
頼まなくても拡散してもらえる宣伝ツール、それが顔ハメ看板
人はなぜ顔ハメ看板があるとつい顔をつっこみ、記念写真を撮ってしまうのでしょう。 その心理は謎ですが、街角で唐突に遊び心をくすぐってくる顔ハメ看板をムシできない人は多いようです。
そして今は良くも悪くもSNSが欠かせない時代であり、ネット上でシェアし合える身近なほっこりネタを多くの人が求めています。手軽に撮影でき、必ず絵になってしまう顔ハメ看板は現代人の需要にちょうどよくハマっているのです。
顔ハメ看板・顔出しパネルの活用シーン
古典的でありながら、ほっこり感で万人にウケる顔ハメ看板は、嫌味のない面白さがツイッターにもフェイスブックにも投稿しやすく、連鎖的なシェア反応も起こりやすいようです。魅力的な顔ハメ看板が身近にあることが分かると、自分も!とわざわざ出向いて撮影し、またシェアしてくれるという、広告主には願ってもないこの拡散効果は大変大きなメリットではないでしょうか。
普通のお店はもちろん、塾や着物教室などの玄関先でアイドルに!
こうした効果は観光地や施設だけでなく、接骨院やペットショップなど、街で見かける普通のお店などにも十分望めます。むしろ、下手な観光地よりも人通りのある住宅地や市街地などの方が効果は高いとも言えるでしょう。
例えば塾の出入り口付近に、東大前で胴上げされている学生の顔ハメ看板を置く。着物教室の前に、可愛い着物でお琴を弾く顔ハメ看板などを置いてみる。顔ハメ看板の展覧会にあったような、世界的に有名なあの彫刻の股間から顔を…?!といったものも、学生達が楽しんでくれそうですね。
ユニークな看板にすることで良い意味で敷居が下がり、親近感を持って扉を叩いてくれる人も増えるのではないでしょうか。
変身願望をそそる顔ハメ看板はイベントの盛り上げ役に!
顔ハメ看板は昭和時代から一周回って、現代の象徴とも言えそうな存在にまでのし上がってきました。この勢いは、個人経営者にはもちろん大手企業にとっても、展示会やイベント会場を盛り上げ集客してくれるツールとして、大いに期待出来るのではないでしょうか。
とくに、変身願望を叶えてくれる等身大の顔出しパネルは、話題の有名芸能人やスポーツ選手、アイドル、キャラクターなどに変身できるものを作ることで、待ちの行列ができるほど人気が集中することも。
見せ方はさまざまですが、どんな顔ハメ看板も会場に展示するだけで、多くの参加者が撮影とシェアによるコミュニケーションを楽しんでくれるでしょう。
顔ハメ看板、等身大顔出しパネルの作り方
顔ハメ看板にもさまざまなタイプがあり、定番の設置型看板のほか、手持ちタイプの設置場所をとらない顔ハメ看板も人気です。スマホで撮ってもらえ、SNSでシェアしてもらえるデザインやアイデアを考えてみましょう。
顔ハメ看板を自分で作る?!方法
かなりの日曜大工好きでもない限り、本格的なものを自分で作るのはちょっと大変そうです。まずはアイデアが先になりますが、穴は顔部分だけでなく手のひら部分に持ってきても面白いですし、パネルに窓のような大きな穴を開けて額縁のようなデザインにするのもおすすめです。
のこぎりや電ノコでは難しい変形カットなどは、間違いなく看板屋さんが得意です。失敗すれば時間も材料費もむだになってしまいますので、難易度の高い形状のものはプロに依頼した方が無難でしょう。
看板業者に作ってもらう方法
看板屋さんに依頼するメリットで一番に挙げられるのは、豊富な経験から適材適所な看板を企画してくれる点や、素人では思いつきそうにない度肝を抜くようなアイデアが期待できるところでしょう。
また、内臓カメラとデジタル技術を使った最新式の顔ハメ看板や、異素材を取り入れた変わり種パネル(顔出し部分に熱帯魚などが描かれた大きなアクリル板を使い、水槽の中にいるような写真が撮れるなど)といった、珍しいタイプの看板を依頼することも可能になります。
費用は形状にもよりますが、1~2人用で写真を利用した定型パネルであれば、1万円前後からが目安のようです。自作するよりよほど安く上げられるかもしれませんね。看板業者であれば複数の顔出し穴も変形カットもお手のものですので、顔ハメ看板の作り方や顔出しパネルの企画で悩んでいる方は、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
レトロなものから斬新なものまで、さまざまなアイデアで人間の変身願望を掻き立てる顔ハメ看板。恥ずかしがり屋が多い日本人でも、気負わずネタに飛び込めるハードルの低さと、単純明快な楽しさで不動の人気となりつつあるようです。
それが宣伝を目的とした看板であることに気づいてすらいないユーザーが多い中、SNSによる拡散効果で、顔ハメ看板は面白いほど効率のよいPRツールへと進化しました。集客で新しい一手を…とお考えの方には、ブーム到来中の今、導入を検討してみる価値は大いにあるのではないでしょうか。
制作する際、顔ハメ看板は大型になることが多いため、超高画質の写真素材やイラストレーターによる絵の原画などが必要になるケースが多いです。こういった点は、看板業者さんに依頼することで要望に沿ったものを手配してくれますので、安心して任せることができるでしょう。