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看板の色について考えよう!目立ちすぎにも注意すべきワケとは?

色で差をつける!看板を目立たせる色使い方法

看板を作ったけどなんだかパッとしない……。看板製作後にそんな思いをするのは、誰だっていやですよね。お客様の目を引くインパクトのある看板を作るには、看板の色を工夫してみましょう。色の仕掛けを設けることによって、広告を目立たせることができるのです。

今回は、看板をより効果的に生かすためのカラーリングのコツについてご紹介します。どうせ看板を作るのであれば印象のいいものにしたい!しっかり目立たせて印象付けたい!そんなふうに思っている方は、デザインの段階で知識を生かせること間違いなしです。

目立つかどうかは色次第

看板は形や大きさなどさまざまな特徴を持っていますが、看板が目立つかどうかの大きなポイントは、色合いにあります。配色によってお客様に与える印象が変わり、色を仕掛けとして上手く使うことで、さまざまな効果が期待できます。

看板が目立つかどうか、お客様の目を引きインパクトを与えられるかどうかは、看板の色使いにかかっているといっても過言ではありません。色には、色相、明度、彩度という3つの要素があり、「色の3要素」と呼ばれます。「色相」は色の種類(赤、青など)、「明度」は色の明るさ、「彩度」は色の鮮やかさのことです。

この3つの要素を上手く活用することによって、宣伝効果の高い看板を作ることができます。
無地の看板を利用するでもない限りは、看板には2色以上の色が使われることになります。この「2色以上の色」をうまく使って、お店のインパクトを高めてみましょう。

誘目性と視認性を活用

誘目性と視認性を活用

看板の中でも「のぼり旗」を作る場合は、「誘目性」と「視認性」を利用するのがコツです。

【誘目性】

誘目性というのは、人間が何気なくものを見るときの、人の注意を引く度合のことです。安全標識などの色遣いを見るとわかると思いますが、人の注意を喚起するような場所には赤や黄色など派手な色が使われています。ふつう、派手な暖色系は誘目性が高く、人間の注意を惹きやすいと言われているのです。

これには色の「明度」が関係しています。茶色や灰色などの暗い色は明度が低く目立ちにくい一方、鮮やかな黄色など明度が高い色には自然に目が行ってしまいがちなのです。また、色以外の観点からいえば、人間をはじめ多くの動物は、動いているものに目を引かれるという特徴があります。その点では、のぼり旗という広告手段そのものが、すでに誘目性をうまく使った宣伝方法ということにもなります。

【視認性】

視認性は、字そのままに、目で見たときにどれだけ認識しやすいかの度合いを表すものです。誘目性はひとつの色でも起こったのに対し、色の視認性は1色では決定されません。鍵となるのは、「背景色との組み合わせ」です。背景色との明るさの違いが起こると、文字の色は同じであっても目立ち方が異なります。

たとえば、黄色い文字の背景に黒を置くと文字はとても目立ちますが、背景色が白だと、明度が似ているので黄色と同化してしまい、文字が見えづらくなってしまうのです。

補色で目立たせる

色の三要素のひとつ「色相」を活用する場合は、「補色」という特長を利用する方法があります。「色相」というのは色の種類であると前述しました。「赤」「紫」「青」「緑」「黄」「オレンジ」などさまざまな色がありますが、「赤と青を混ぜると紫」「青と黄を混ぜると緑」「黄と赤を混ぜるとオレンジ」といったように、色をグラデーションで変化させることができます。その色彩の配置を円環状の図に表したものを「色相環」と呼びます。

色相環は円環状ですので、多くの場合はドーナツ状で表されます。その円環の対角線上(むかいあわせの場所)にあるふたつの色を「補色」と呼びます。「赤と青緑」「青とオレンジ」「黄と青紫」などがその例です。補色は、組み合わせるともっとも目立つ(派手になる)色合いです。効果的に広告へ組み込んでいくと、視覚的なインパクトがとても強い、誘目性も視認性も高い色彩デザインを作ることができるのです。

目立ちすぎるのには注意

目立ちすぎるのには注意

では、とにかく補色を組み込めばよいかというと、そういうわけにもいきません。補色には長所だけでなく、使用するうえで気を付けなければならない注意点があるからです。補色はインパクトを生むには最適ですが、その一方で、「目立ちすぎる」というのが難点です。

補色関係にある2色を、背景と文字部分とにそのまま重ねてしまうと、あまりにも「どぎつい」「毒々しい」色合いになってしまいます。また、直接補色を重ねると、色と色の境目が薄暗くぼやけて見えるという欠点もあります。

そこでうまく取り入れたいのが、「白」です。文字の境目を白で縁取ってみると、薄暗く見える効果が解消でき、いくらかすっきりした印象の看板に仕上がります。補色の他に白を取り入れた3色でデザインすることで、補色が生む「どぎつさ」と「薄暗さ」と緩和することができます。

そうなれば、補色ならではの「派手さ」がちょうどよく発揮されます。適度なインパクトのあるオシャレな看板を作ることができるのです。補色が重ならないよう上手く白を取り入れたり、思い切って白地を広く取ったデザインを使ったりして、毒々しさのない素敵な看板を作ってみましょう。

まとめ

色をうまく利用してインパクトのある看板を作る方法をご理解いただけたでしょうか?看板の形や文字の書体をこだわって個性的に仕上げても、色遣いに失敗すると、想像していたものと違う出来栄えになってしまう場合もあります。たかが色使いだと甘く見ず、企業名や店舗の広告がしっかりとできるような看板を考えてみましょう。

逆に、たんに板の上に文字を並べたような簡単な看板でも、色遣いを工夫するだけで、大きなインパクトを生み出すことができます。どのような看板をつくりたいのかイメージを作る際に、色合いについても考えてみると、より鮮明に看板の出来上がりを想像することもできます。

色についてよくわからないというお客様は、注文先の業者へ相談してみましょう。プロの知識を上手に借りれば、納得のいく看板作りができます。