繁華街などでは狭いエリアに居酒屋が何件もひしめき合うように並んでいます。そんな中でいかにご自身のお店をお客様に選んでもらうか、そのために力を発揮してくれるのはやはりお店の顔となる看板です。
実際インターネットでの検索や口コミ以外に、「看板を見て」というのも多い来店理由に挙げられます。「この辺で飲もうか」というお客様に対してお店の存在をアピールし、店内まで足を運んでもらうためにはどのような工夫を凝らすとよいのでしょうか。
看板を使って集客アップするためのヒントをご紹介したいと思います。
居酒屋の看板の役割
店内でのサービスがどんなに良くても看板の雰囲気が良くないとお客様の足は向かないものです。また、例え看板の雰囲気が良くても「どんな店か」が伝わりにくいと客足を遠ざけてしまいます。残念なことに看板自体に気づいてもらえず、お店お存在に気づいてもらえないケースもあります。
居酒屋の看板としてもっとも大切なことは、きちんと人目につくようにすることです。周囲に溶け込んでしまうような色合いであったり、小さすぎて目につかないようでは看板を設置していても意味がありません。
ビルの壁面に設置するような看板は、道の向こうからでも「あそこに居酒屋がある」とわかるような色やデザインにしておけば多くの通行人にアピールすることができますし、逆に地面に置いておくタイプのスタンド看板などは通行人の目線に近いので、メニューや料金などの情報を伝えやすくなります。
どの場所にどんな内容の看板を設置するかは集客に大きく影響するのです。
集客アップのポイント
居酒屋業界で競合に勝つには、お店のコンセプトが重要になってきます。価格帯や提供する料理のこだわりなど、どんな“売り”をアピールするかを明確にしておきましょう。
それを看板にきちんと表現することができれば「ここにしよう」という決め手になりますので、集客アップに繋がってきます。
では例として“売り”としたい価格帯の違いで看板がどう変わってくるのかを見てみましょう。
1.安さをアピールしたい場合
安さを強みとするお店では、スタイリッシュすぎるなどお洒落感の強いデザインの看板は逆効果です。また、夜間でもしっかりと目立つ必要があるので、壁面看板にスポットライトを当てるなど工夫をしましょう。
実際に人気のあるメニューや、食べ放題プランなど金額がわかりやすいメニューがある場合にはそれを目玉として強調するのも伝わりやすくなります。
2.お洒落さや高級感をアピールしたい場合
コンセプトに合った、よりオリジナリティのある看板を設置することで競合との違いをはっきりとさせるのがおすすめです。
一般的なプラスチックの看板ではなく、金属やアクリルのプレート看板など、質感のある素材が高級感を出すには向いています。お店のコンセプトによっては風合いのある木製看板なども有効です。
居酒屋にぴったりな看板とは?
居酒屋とひと括りに言っても営業時間の違いなどアピールしたい情報はそれぞれです。
伝えたい情報にあわせてぴったりな看板を挙げてみますので、ぜひ看板選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ランチ営業
ランチメニューは日替わりであったり内容が変わってくるものも多いはず。看板がケースによって複数の面に分かれているタイプのスタンド看板であれば内容を簡単に差し替えられるのでおすすめです。
夜間営業
夕方からの営業であれば明るい電飾看板は必須アイテム。照明付きのスタンド看板のほかに、電飾が内蔵されているタイプも。最近では電源を必要としないバッテリータイプの電飾看板もあります。
メニューやイベント告知
アルファベットの“A”の形をしたA型看板は必要な時期だけ出しておきたい場合や、イベント情報を掲載したポスターを貼って設置することに向いています。
通行人の目線にも近いので、伝えられる情報量が多いのが特徴です。メニューの写真を入れるケースがついているタイプなど種類やサイズも豊富に存在します。
手書き看板
マーカーボードや黒板になっていて、とにかく自由に表現できるのが手書き看板の良さと言えます。必要な情報でなくお店の雰囲気も伝えられるので、上手く活用できればかなり集客に貢献してくれるアイテムとして活用可能です。
提灯
「赤提灯のお店」と言われたりするように、居酒屋の看板としては定番の提灯。最近では色や形状もさまざまなので、コンセプトに合ったものをチョイスすることもできます。提灯の優しい明りは電飾とは違った温かみがあります。
のれんやタペストリー
店舗の入口に掛けておいたり、トイレや厨房の目隠しに使ったりと活躍する場面もたくさんあります。情報を伝えるという役割ではありませんが、看板と同じようにお店の雰囲気を演出するアイテムとして重要な役割を果たします。
まとめ
とにかく競合の多い居酒屋業界。お店のコンセプトを明確にして、それを看板に表現することが集客アップに繋がります。伝えたい情報によって設置する場所や選ぶ看板も変わってくるので、計画を立ててから作成するようにしましょう。
看板制作のプロは、看板の作成だけでなく活用の方法についても熟知しています。何をどのように設置するとよいか悩んでいる場合には力を貸してもらえるので気軽に相談をしてみるのがおすすめです。
また、汚れている看板はお店の印象を悪くする恐れがあるので、定期的な手入れも怠らないようにしましょう。