ランチやカフェタイム、ショッピングのお店選び。看板はお店選びで参考にするものの代表例です。お店の宣伝としてブラックボードを置きたいという方は、どういったことを伝えるのか、どう書けばいいのかなどに頭を悩ませることでしょう。
シンプルに店名のみのブラックボードはかっこいいかもしれませんが、お店の情報をほとんど与えられません。かといって情報をたくさん詰め込もうとするとぎゅうぎゅうになってボードが見づらくなってしまいます。
このページでは、お店のよさが伝わり人を呼び込めるブラックボードの書き方や、書く際のコツなどを詳しくお伝えしていきます。
目次
「伝えたいこと」を明確にしよう
ブラックボードは看板としての役割をしっかり果たしてくれるアイテムです。お店や商品を魅力的に伝えることができれば、お客様の注目度や印象もグッと変わってきます。
このような魅力的なブラックボードをつくるためには、まずはだれに、なにを伝えたいか明確にする必要があります。
ブラックボードをつくる目的はなにか?
ブラックボードを制作する際は、必ず目的を考えなければなりません。あなたがブラックボードをつくる目的は通りかかったお客様にお店の魅力や定番メニューを伝えるためでしょうか。
それとも、既存のお客様に新しいサービスをはじめたという新情報をお伝えするためでしょうか。まずは目的をしっかりと決めましょう。
また、新規・常連というザックリとした区切りだけでなく、そのターゲットは女性なのか、ファミリー向けかなども考えておけば、デザインや文言の参考になるはずです。
アピールしたいことはなにか?
ブラックボードで強調する情報ですが、お店の魅力や新商品、価格などの中からアピールポイントを絞る必要があります。あれこれと情報を詰め込んでしまうと、どれが一番伝えたい情報かわからず、全体的に見づらくなってしまいますよね。
商品名、価格、特徴などをすべて書き込みたい場合も、一番アピールしたいポイントを決めておくことで、その項目が目立つように配置や配色を決定することができるようになります。
ブラックボードを書き始める前に、お店や商品のアピールポイントをピックアップしておきましょう。
レイアウトを考えよう
ブラックボードに書き込む内容が決まったら、次はどうレイアウトするかを決定していきます。
レイアウトを直接ブラックボードに書き出すのは難易度が高く、失敗するおそれがあります。紙にイメージを書き起こし、レイアウトを考えるとよいでしょう。紙の縦横比はブラックボードとそろえると考えやすくなります。
文字の配置やフォント、飾り枠などは街で見かけるブラックボードで自分がよいと感じたものを参考にするとよいでしょう。
ブラックボード・マーカーの準備と選びかた
レイアウトも決まったら、いよいよブラックボードの作成に入ります。ブラックボードを作成する際に最低限必要となるアイテムがブラックボードとボードマーカー(もしくはチョーク)です。
ほかには拭き取ったりぼかしたりするための紙や水、そしてメジャーや定規があると、紙に書いたレイアウトをそのまま写す際の助けとなります。
ブラックボード
ブラックボードにはマーカー用やチョーク用など、色々なタイプのものが売られています。質感や大きさ、見やすさなども変わってくるため、お店の雰囲気にあったブラックボードを選択しましょう。
100均にも売っていますので、はじめは安いもので練習や試し書きをするとよいでしょう。失敗しても消すことができますし、取り返しがつかない失敗をしても100円なら安いものです。
マーカー
マーカーにもさまざまな種類があり、たとえばチョークやクレヨンのような質感を出してくれるものもあります。マーカーの選び方のポイントとしてはペン先の太さや線の質感、そして文字の消え方です。
ボードとマーカーの組み合わせによっては文字が消えにくくなることがあります。サッと消すことができないのは効率が悪く、ストレスもたまります。
また、マーカーによっては商品を使う際の注意として使用できないボードが記載されており、その注意書きを無視して使用すると消すことができないこともあります。使いたいボードやイメージに最適なマーカーを選択しましょう。
【作成】ブラックボードの書き方:文字編
ブラックボードとマーカーを選び終わったら、次はいよいよ書き込んでいきましょう。まずはブラックボードの大部分を占める、文字の書き方を解説します。
アピールしたいことを大きく書く
レイアウトの時点でも気をつけておくとよいことですが、タイトルや価格、値引き額などのアピールポイントは大きく堂々と書きます。太字にする、縁取りして装飾をするなど、アピールしたいことを目立たせていきましょう。
文字は白で書く
マーカーにはさまざまなカラーがあるため、赤色や黄色、緑色などたくさんの色を使いたくなってしまいますよね。しかし色を増やすほど目を引くポイントが分散し、強調が難しくなってしまいます。
ブラックボードは背景が黒いため白が目立ちますし、基本的には白いマーカーで書き込んでいきましょう。ただし、部分的に蛍光色を使うのはその部分を目立たせるために効果的です。
【作成】ブラックボードの書き方:イラスト編
魅力的なブラックボードにはイラストがよく描かれます。イラストは見た人の目を引くだけでなく、配置することで文字が詰まった読みにくいブラックボードになってしまうことを防いでくれます。飾り枠やリボンなども全体のバランスを見て書き足すとよいでしょう。
イラストでイメージを伝える
食べ物のイメージや服のあたたかなイメージなど、文字で長々と書くよりもイラストを見せたほうがわかりやすく伝わる事例は多々あります。
文字だけで服のポイントを箇条書きで書くよりも、服のイラストを描いた横に矢印を使って注釈するなど、組み合わせることでイメージの伝わりやすさはアップします。
写真を貼り付ける方法も
イラストをがんばって描くよりも、実物のほうが魅力をうまく伝えられる……。そういった場合は写真を貼りつけてしまいましょう。イメージがより具体的にわき、お客様が選択しやすくなります。
貼る写真は、レストランならメニューの写真、服屋なら服を着ている人の写真、食材ならレシピといったように、買った後を想像させることで購入意欲をわかせやすくなります。ほかにも、野菜の産地の写真や農園の写真を貼って安心感をもたせるといった使い方もよいでしょう。
思っていたのと違う!よくある失敗例
目立つことや伝えたいことを考えて書いていたのに、完成したブラックボードを見てみたら思っていたのと違う、といったことはよくあるものです。その中でもよくある失敗例を紹介します。
色を使いすぎた
ブラックボードを目立たせるために明るさを演出しようと、色をたくさん使ってしまうことがあります。これでは目立たせるところがわかりにくく、黒と白の対比で目立っていたブラックボードがまとまらない印象になってしまいます。
マーカーの色は白1色から最大4色を目安に、色の数を増やしすぎないように注意しましょう。メインの白色、1番強調したい場所に使う1色、そのほかの飾りに少しだけ入れる2色、といったように選ぶと全体がまとまりやすいですよ。
情報を詰め込みすぎた
ブラックボードには、伝えたいことを伝えるという目的があります。しかし、あれもこれもと情報を詰め込んでしまうと、文字が詰まってしまい見づらいものになってしまいがちです。イラストや写真にうまく置きかえ、強調させて伝える1点をはっきりさせましょう。
まとめ
ブラックボードは自分で書くことができるため、利用することで安価に宣伝機会を得ることが可能です。特別な知識や技術がなくても作成することができますが、見やすくて集客効果の高いブラックボードを書くには、今回お伝えしたようなポイントを意識しましょう。
「あれもこれも伝えたい」と文字でぎゅうぎゅう詰めにするのは避けてアピールしたいことを絞り、イラストや写真、カラーマーカーを効果的に使ってブラックボードを作成してみてくださいね。