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【看板デザインの配色を決めるポイント】色がもつ効果と注意点とは?

色の基本

通りを歩くと、店舗をアピールする目的の看板をたくさん目にしますよね?

その看板のイメージを決定する要素の一つは配色だと言われています。飲食店であれば食欲を刺激する配色を使用し、夏には涼しげな配色で思わず店内へ涼みに入りたくなるようにと、その時々で必要なイメージを看板の配色で表現することも可能と言えるのではないでしょうか。

今回は色を構成する要素やその特性を知り、効果的な配色で目立つ看板を作るためのポイントをご紹介いたします。

看板製作をするうえで知っておきたい色の基本

色は3点の要素から構成されており、色の3属性と呼ばれています。 看板製作をするためにはこの色の3属性である、色相、明度、彩度を理解しておく必要があります。

・色相

色相とは、赤、橙色、黄色、緑、青、藍色、紫などの色合いや色味のことを指します。虹の色を順番に並べてリング状に配置したものを色相環と呼び、色相環の正反対にある色同士を補色と言います。補色を効果的に使用すると、アクセントの効いたインパクトのある配色を作りやすくなります。

・明度

明度は色の明るさの度合いを示します。色同士を比較した際、レモンの黄色とグレープフルーツの黄色ではレモンの黄色の方がより明るい、つまりは明度が高いということになります。このように色相に関係なく色を比較できる明るさの度合いを明度といいます。

・彩度

彩度は色の鮮やかさを示します。色相や明度とは別に、同じ赤色でもくすんだ赤と発色が鮮やかな赤を比較した場合では、彩度の高低が違うことがわかります。

補色を使用する際の注意点があります。 補色同士を組み合わせればアクセントになるのですが、相性のよくない組み合わせもあります。紫と緑のように、一見するときつい印象を与えてしまう配色になる場合がありますので、補色の使用は相性の良いものを使用しましょう。

看板の配色を決めるときのポイント

看板の配色を決めるときのポイントの中に、誘目性と視認性があります。

・誘目性

誘目性とは、人が無意識の状態のうちに自然と目に飛び込んでくる、人を引き付ける度合いのことを言います。信号の色としても使われている、赤や黄色などの暖色系は誘目性が高いと言われています。道路上の安全標識や、立ち入り禁止のテープなど人の注意を一目で引くことが必要な場面で多く使われています。

・視認性

視認性とは、言葉通り目で見たときにいかに認識しやすいかの度合いのことを言います。色の視認性は背景と明るさがどの程度違うかによっても違ってきますので、1色だけでは決まりません。

例えば背景が黒色の壁になっている所へ、茶色ののぼり旗を配置しても目立ちませんが、背景の壁が白であれば視認性が高まると言えます。黒字の旗に白い文字が描かれていて、夜に照明の光で照らされている場合などは視認性の高いデザインの一つになります。

上記のポイントの他、店舗の雰囲気に合った配色を心がけることも大切です。女性向けの優しい店舗のイメージをアピールしたいのか、男性向けのシンプルなイメージを表現したいのかも配色に大きくかかわってきます。

看板やのぼりは店舗の象徴となりますので、その印象を決めることは非常に重要なことです。会社の社風に沿った色を主体として看板の配色をするのも会社のイメージ作りに役立つでしょう。

色が与える心理的効果を利用する

難しい看板

色彩心理学という言葉があるように、色が人に与えるイメージは非常に強いものです。コンビニの看板でよく使われている配色の一つに、緑と赤などの暖色系が組み合わされたものがあります。この配色は食べ物の色としてなじみ深く、緑はレタスやきゅうりなど野菜のイメージで、赤は肉類やイチゴなどの食べ物を容易にイメージできる配色です。

特に赤は暖かい感じを与え食欲を刺激する色と言われており、その心理的効果の高さから、ファストフード店や居酒屋、中華料理店や牛丼チェーン店の看板など、さまざまな飲食店で使用されています。

緑は食べ物の色としての印象もありますが、それ以上に人に癒しを与える効果の高い色と言われています。緑は暖色でも寒色でもない中間色と呼ばれる、もっとも刺激の少ない色と言われています。自然をイメージさせ、リラックスする心理的作用が高いことから歯科医院やマッサージ店の看板などで使われることがあります。

また、赤と対照的な色の青は、心身を落ち着かせて集中力を助ける色と言われています。日頃私たちがもっともよく目にする青い看板と言えば、道路の青看板ではないでしょうか。これはドライバーが運転時に、道路の分岐などを冷静に判断するために青が使われているようです。

青は爽やかで涼しげなイメージを演出できることから、夏の風物詩であるかき氷や冷やし中華ののぼり旗にも使用されています。

実は難しい看板における色の扱い

色の基本を踏まえて、店舗のイメージに合った配色が決まり、いざ看板を作ろうとしたときにも気を付けなければいけないことがあります。

看板は一般的に屋外広告物に相当するため、各市町村の条例に従って作成、設置検討する必要があります。街並みの景観を保つためや、公衆に対する危害の防止目的などで、広告物の種類ごとに表示または設置の場所、位置や形状、規模や色調などの規格が設けられています。

その規格に収まらないものは広告物として掲示することができなくなってしまいますので、事前に確認をせず規格外の看板を作ってしまうと、その分の出費が無駄になってしまいます。

その点、看板のプロは各市町村の条例に沿った看板を作成する術を熟知していますので、安心してまかせることができます。

また、看板製作の中で難しい問題の一つに、色の指定があります。看板を作成する際、色の指定は色を構成している要素を数値化やデータ化して指定するのですが、一般の方が希望通りの色を指定するのは難しく、イメージ通りに仕上がらないこともよくあるそうです。

微妙なデータの指定違いで、その印象はかなり変わってしまいます。物に色を付けることを彩色と言いますが、イメージ通りに彩色された看板を作りたい、とお考えの方は看板製作のプロを頼ることをおすすめします。

まとめ

街で何気なく見かける色とりどりの看板ですが、その看板の配色には集客アップに必要なテクニックが多く使用されています。これから新たに看板を作成しようとお考えの方や、今の看板の効果に満足がいかず看板のリニューアルをお考えの方も、ぜひ配色のテクニックを駆使して宣伝効果大の看板を作ってみてはいかがでしょうか?

看板のデザインでお悩みの方は、ぜひ看板製作のプロに依頼しましょう。