理容室にサインポールを設置することを検討中であれば、まずはサインポールを置く効果や、サインポールの意味を確かめておきましょう。
昔から、サインポールを設置している理容室は多いです。それは、サインポールを置くメリットや意味があるからなのです。それらのメリットや意味をしっかり確かめたうえで、サインポールのデザインや設置場所を考えるのが失敗しないコツです。
ここでは、サインポールの由来やしくみ、設置のしかたや費用までを詳しく解説します。この記事を読めばサインポールの概要がわかり、納得のいくサインポールを設置することができます。
なお、これから開業するうえでサインポールの設置を考えている場合には、この看板のことだけを考えているわけにはいきませんよね。開業するとなればレジの設置やネットを開通させる必要がありますし、防犯カメラの設置といった安全面についても考える必要があります。
「大変……」と感じてしまいますよね。そんなときには、当社が運営する開業準備110番をご利用ください。看板を含め、先ほどのレジの設置などの開業の準備をまとめてご依頼いただくことができます。
看板だけでなくまとめてお任せいただくとお得になることもあるので、以下からまずは一度お電話ください。
床屋さんで見かけるサインポールとは
理容室の店先によくあるサインポールは、床屋さんの目印のような存在です。一目見れば誰でも理容室だとわかる、便利な看板といってもよいでしょう。ここでは、サインポールの色の由来や、クルクル回るしくみになどついて解説します。
どうして理容室(barber)に置いているの?
サインポールは、「ここは理容室です」ということを示す役割を果たしています。サインポールは中世ヨーロッパにルーツがあり、世界共通のマークともいえるでしょう。諸外国でも、散髪をおこなう店の看板として知られています。
中世ヨーロッパでは、髪を切ることと体を切ることは同じだという考えがあり、散髪や剃髪と外科手術とが同じ場所でおこなわれていました。のちに仕事を分離させ、目印として医師は赤白・理容師は赤白青の看板を掲げることが決められたそうです。(諸説あり)
三色にはどんな意味があるの?
サインポールには、トリコロールと呼ばれる(赤・青・白)の三色が使われています。一般的に「赤は動脈、青は静脈、白は包帯」を表しているといわれていますが、中世ヨーロッパにはまだ動脈・静脈という概念がなかったという説もあり、理由ははっきりしていません。
中世ヨーロッパでは瀉血(しゃけつ)といって、血液を外部に排出させる治療がおこなわれていました。その治療では、患者の血液を赤い棒を伝って受け皿へ流し込むようにしていました。その棒に白い包帯を巻きつけて干していたものがモチーフになっているという説もあります。
そのほか、ワーテルローの戦い(1815)でトリコロールカラーのフランス国旗を巻き付けた棒を野戦病院の目印として掲げていたことに由来するという説もあるようです。
サインポールのクルクル回るしくみ
3色のしま模様が延々と上に巻きあがっていくデザインを見かけると、なぜかいつまでも見続けてしまうという経験はありませんか。クルクル回りながら、吸い込まれていくようなデザインは、「どういうしくみなのだろう」と気になるものです。
一般的なサインポールは、右上がりのしま模様(ストライプ)になっていて、クルクル回すだけで、上に吸い込まれていくように見える構造になっています。蛍光灯で明るく照らすことで、さらに目立つようになっています。
遠くからでも目立ち、つい引き寄せられる動きであるうえに海外の方にも理髪店だとすぐにわかるサインポールは、とても効果的な看板といえるでしょう。多くの理髪店で使われてきたのは、看板として絶大なメリットがあるからなのです。
サインポールの設置は看板屋さんに依頼しよう
サインポールの設置をするときには、看板屋さんへ依頼するのが一般的です。サインポールの設置は、電気配線工事を含むケースがほとんどですので、電気工事士の資格が必要です。プロに任せて安全に取り付けましょう。
サインポールは2種類ある!
サインポールは、設置方法で分けると「ブラケットタイプ」と「スタンドタイプ」の2種類があります。設置する環境や周囲の状況に合わせて選んでください。
(1)ブラケットタイプ
壁や柱などに取り付けるタイプで、盗難や通行の邪魔になるという心配がないのがメリットです。比較的高い位置に取りつけられるので、遠くからでも見つけやすいという利点もあります。全方位から見えるように複数取り付けるのもよいでしょう。
(2)スタンドタイプ
地面や床に設置するタイプです。人の目線の高さほどのサイズのものが多く、通行人を惹きつけるインパクトがあります。人が行き交う場所に設置するので、転倒や盗難などに配慮して頑丈に設置しておくことが必要です。
サインポール設置にかかる費用相場
サインポール設置にかかる費用はサインポールの費用にプラスして、工事費や諸経費がかかります。
- ・施工費……約1万5,000円~3万円
- ・サインポール価格……約4万円~20万円
施工費は、取り付け場所や取り付ける個数によって費用が変わります。また、サインポールは大きさやデザイン、機能によって価格がちがいます。
サインポールの設置で失敗しないために……
サインポールはとても目立つ看板となりますので、失敗はしたくないものですね。より多くのメリットを得るためには、あらかじめ目的や予算などをはっきりさせておくことをおすすめします。
【1】サインポールを設置する目的をはっきりさせよう
サインポールを設置することで、どんな効果を得たいのかを決めておきましょう。ただ目立てばよいというものではありません。「誰に見てもらいたいのか」「どんなタイミングで見てもらいたいのか」「どこから見てほしいのか」を具体的にイメージしてください。
サインポールを設置することによってさまざまな効果もありますが、目立つことで人に迷惑をかけるおそれもあります。周囲の環境や地域のニーズ、街並みに合わせて、どんな目印にしたらよいのか考えることが大事です。
【2】あらかじめ予算を決めておこう
あらかじめ予算を決めて、その範囲でできるだけの効果が得られるようにしましょう。サインポールは、デザインや機能によって値段が大きくちがいます。また、設置する場所や個数によって施工費も変わってくるからです。
まずは準備できる金額を決めて、業者へ相談することをおすすめします。その金額の中で、どういったサインポールを設置できるのか、プロのアドバイスをもらうのがよいでしょう。
【3】看板業者を比較しよう
サインポールを設置する目的や金額を決めたら、同じ条件で業者に見積りを出してもらいましょう。少なくとも3社くらいに依頼して見積りを出してもらい、比較して決めることをおすすめします。
まとめ
サインポールは、そこが理髪店であることを示すことができる世界共通の目印です。理髪店を営む店舗で多く使われており、わかりやすい目印として広く認知されています。理髪店にとって、サインポールはこの上なくありがたいマークなのです。
サインポールの設置は、プロの看板屋さんに依頼するのがおすすめです。電気工事をともなうときには電気工事士の資格が必要だからです。また、看板屋さんに依頼するときには、数社を比べてみるのがよいでしょう。
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