屋外に設置する看板を製作する上ではデザインやサイズなどばかりに目を向けがちですが、看板自体の素材に注目することも大切です。というのも、看板は素材によって耐久性が変わってくるため。
店舗にせっかく集客や宣伝に効果的な看板を設置できたとしても、長く使用できなかったら中長期的に見たときにメリットは小さくなってしまいますよね。そのため適した看板の素材を選択して、耐久性の高いものを設置することが大切となるのです。
では、看板の素材はどのようなものがよいのでしょうか。これは設置場所や使用用途、つまり看板の種類によって変わります。
▼看板種類別おすすめ素材
看板種類 | 看板素材 |
【立て看板】 店舗の入口の前などに設置される看板 |
アルミ複合板 |
【壁面看板(ファサード看板)・プレート看板】 店舗の建物の壁に貼り付けて設置される看板 |
アルミ複合板 |
【野立て看板】 店舗の宣伝などを目的に道路沿いなどに設置される看板 |
アルミ複合板 |
【電飾スタンド看板・電飾袖看板(突き出し看板)・電飾壁面看板(ファサード看板)】 店舗の前、建物の壁に設置される電照式の看板 |
FFシート |
なお以降で詳しくご紹介していきますが、看板の素材はまだまだ他にもあります。上記の看板種類ごとの素材はあくまでも一例です。状況によっては他の看板素材を採用した方がよいケースもあります。
そのため状況にあった、適した素材で看板を製作したいという場合は、【看板110番】へご相談ください。看板110番であれば上記の素材はもちろん、それ以外にも状況にあったものでの看板の製作が可能です。
ご相談は無料となっているので、看板の素材に関して悩んでいる方はぜひ一度お問い合わせください。以下のボタンをタップして、具体的な内容を送信いただくだけでご相談が可能となっています。
目次
1.屋外に設置する看板のおすすめの素材
屋外に設置する看板の素材として、冒頭で種類別におすすめのものを軽くご紹介しました。そこでここでは、それらの看板素材について特徴などを解説していきます。
アルミ複合板
看板素材としておすすめのものとしてはまず、アルミ複合板があげられます。アルミ複合板は、軽量で加工性や耐候性が高いという点が特徴です。
この看板素材は、発泡素材をアルミで挟んだものです。アルミがそもそも軽いわけですが、芯材に発砲素材を使用していることからより軽量となっています。そのため、看板を高所に設置するといった場合などにも重宝される素材です。
またアルミ複合板は柔らかい素材であることから、切断や穴を開けるなどの加工にもしっかりと耐えることができます。さらに、平滑性が高いことから印刷やシートの貼りつけがしやすいため、プレート看板には非常にマッチした素材なのです。
そして、屋外に設置する上で気になる耐候性に関しても高くなっています。アルミであるため錆びにくいということもあり、また発砲素材を芯材とする構造からさまざまな環境に耐えることができるのです。
塩化ビニール
冒頭では登場していませんでしたが、アルミ複合板で看板を製作する際にあわせて使用することがおすすめの素材として、塩化ビニールがあげられます。塩化ビニールの大きな特徴は何といっても水の浸透を防ぐ力、つまり防水機能が高いという点です。
アルミ複合板で看板を製作したとしても、場合によっては枠部分を木材などにすることもあるでしょう。また、実際の印刷メディアとしてポスターを使用するというケースも。
そのような場合、アルミ複合板そのものには問題がなくても、それ以外の部分において防水の処理を施しておく必要があります。そこで塩化ビニールを使用することがおすすめなのです。
とくに塩化ビニールのカバーがおすすめです。なお塩化ビニールは、そもそも防水機能が高いということを含め耐候性の高い看板素材となります。
屋外に看板を設置しておくと紫外線をあびてしまい、これによって劣化してしまうということも。しかし塩化ビニールのカバーをしておくことで、水の浸透を防ぐことはもちろんこのことへの対策もできるのです。
FFシート
スタンド看板や壁面看板、また袖看板などにおいて電飾を搭載したものを製作しようと考えている方も多いでしょう。このようなケースにおすすめの看板素材が、FFシートです。FFシートとは、光を透過させることのできる塩ビシート。
もともと電飾看板は、アクリルに専用の塩ビシートを貼りつけるという使用方法が普及していました。なおこの場合、当然アクリルと塩ビシートという2種類の看板素材が必要となりますよね。
しかしFFシートの登場によって、アクリルを必要としない電飾看板を製作できるようになったのです。またこのFFシートは、アクリルとは違い割れる心配がありません。そのため屋外に設置する看板として、安全性を高くすることができるのです。
なおこれらの素材の看板を製作したいという場合は、【看板110番】へご相談ください。とりあえずどれくらいの価格になるのか知りたいという場合も、看板110番では見積りを無料でおこなっています。そのためまずはお気軽にお問い合わせください。
2.屋外に設置する看板を製作するときの2つの条件
屋外に設置する上でのおすすめの看板素材についてここまでご紹介してきました。なおここで改めて、屋外に看板を設置する上で見ておきたいポイントを確認しておきましょう。
それが、
・雨に対しての防水加工がしてあるか
・風で飛ばされないようにしてあるか
です。
雨でも安心安全「防水加工」
屋外に看板を設置するということは、当然雨に当たることが考えられます。そのため防水加工の施された看板素材にすることが大切です。
耐水性がない、また錆びてしまう看板素材などを使用してしまうと、当然劣化は早くなってしまいます。その結果、短期間で看板を製作し直さなければならないということにもなりかねません。そのため、防水機能に問題がないかということは確認しておくことが大切です。
また看板そのものに問題がなくても、フレームや印刷メディアが雨に弱いということもあります。そのためこのことに関してもしっかりと注意を向けておくようにしましょう。
そのなかでここまででご紹介したような、塩化ビニールを使用するということは非常におすすめといえます。
飛ばされないためには「重り」も必須
屋外に看板を設置する上では、雨とあわせて風にも注意しなければいけません。というのも、このことによって看板が壊れてしまうことが考えられるため。
風によって看板が飛んでいったり倒れたりしてしまうことも考えられますよね。また、これが原因で人にけがを負わせたり周囲のものを壊したりしてしまうこともあるかもしれません。
そのため、看板に重りをつけるなどして対策するようにしましょう。
重りには、金属製のものとポリエチレンなどの樹脂でできたものなどがあります。なかが空洞になっていて、そこに砂や水を入れるという使用方法が一般的です。それを看板の足の部分に乗せることで、倒れないようにすることができます。
3.看板の素材にはどのようなものがあるのか?
さて、ここまででおすすめの看板素材、また屋外設置する上で注意すべきポイントについてご紹介してきました。なお冒頭でも触れたように看板素材というものは非常に多く存在します。そこでここでは、そんな看板素材についてまとめてご紹介していきます。
パネル・フレーム・シート
そもそも看板の素材というものは、大きくパネルとフレーム、そしてシートにわけられます。
看板のメインである顔となる部分
看板の強度を高めるための部分
枠とも呼ばれる
看板の表示面のこと
印刷面の部分
このことを念頭において、実際に看板の素材を見ていきましょう。
看板素材一覧
アルミ複合板
アルミ複合板についてはすでに触れていますが、パネルにおいて使用されることの多い看板素材です。発砲素材をアルミの板で挟んだものとなります。
軽量でありながらも、発砲素材を挟んでいることから衝撃に強いという点が特徴です。また耐候性が高いという点も特徴としてあげられます。そのため立て看板や壁面看板などのように、さまざまなシーンで使用することが可能です。
ステンレス
ステンレスもパネルとして使用される看板素材のひとつです。なおこのステンレスに関してはすでに知っているという方も多いかもしれませんが、錆びにくく腐りにくい耐腐食性が特徴としてあげられます。
また独特な光沢を発することもあり、屋外に設置する看板素材として使用されることが多いです。なお前述の耐腐食性に関して、ステンレスは決して錆びることはないというわけではないため、この点は頭に入れておくようにしましょう。
スチール複合板
スチール複合板は、構造や特徴は基本的にはアルミ複合板と同じです。名前のとおりアルミがスチールに変わっただけのものとなります。
なおアルミ複合板と異なる点としては、マグネットがくっつくということ。また、パネルに直接文字を書くことも可能です。
アクリル
アクリルは、透明性が高く衝撃にも強いプラスチック素材となります。そんなアクリルは加工性が高く、穴を開けたり切ったりしやすいという点が特徴です。
一般的に乳半色や透明のものが、看板の素材として使用されます。なかでもとくに、冒頭で触れたような電飾看板のパネルとして使用されるケースが多いです。
木材
木材はあらゆるシーンにおいて看板素材として使用されます。看板のパネルとしてはもちろん、フレームで使用されることも。
木特有のぬくもりを感じられるため、カフェの立て看板として使用されているのを目にしたことがあるという方もいるかもしれませんね。ただこの木材は耐水性が低い、また耐久性が他の看板素材と比較して低いという特徴があるため、この点には注意が必要となります。
カルプ材
看板の表示面のデザインなどを立体的にすることができるのが、このカルプ材です。アクリルや塩化ビニール、またアルミ複合板で発砲素材を挟みこんで使用します。
このカルプ材は軽量でかつ耐水性や耐候性が高いことから、屋外看板の素材として使用されることが多いです。看板表示面の文字を浮き出させたい場合などに最適な素材となります。
アルミ
アルミは、看板素材として主にフレームで使用されます。そんなアルミの特徴は非常に軽く、かつ錆びないという点です。
そのため、屋外設置のスタンド看板や袖看板、壁面看板の枠として作用されることが多いです。またメンテナンスに関しても比較的簡単であることから、人気の高い看板素材となります。
鉄骨
強度を持たせる上で看板フレームとして使用されるのが鉄骨です。鉄であるため当然耐久性が高いという特徴があります。
とくに、サイズが大きな野立て看板などに対して使用されることが多いです。なお錆びてしまうことがあるため、使用する際には表面処理が必要となります。
カッティングシート
カッティングシートは塩ビシートの1種で、裏面にのりがついているためこれを貼りつけて使用するという看板表示面における素材です。このカッティングシートは、耐水性や耐候性が高いという特徴があります。
そのため、屋外看板の文字やロゴを表示する際に最適です。また、店舗のガラスに貼るなどのウィンドウサインとして使用されることもあります。
インクジェットシート
これもカッティングシートと同じく、裏面にのりがついている塩ビシートの1種です。また使用シーンや特徴も基本的には同じとなります。
なおカッティングシートはもともと色が決まっていることに対し、インクジェットシートは好きなものにすることができるという点が特徴です。そのため色を自由に決めたいという場合は、このインクジェットシートが適しているといえるでしょう。
FFシート
FFシートは光を通す素材のシートです。そのため電飾看板のシートとして使用される素材となります。なお電飾看板はアクリルに専用の塩ビシートを貼るというのが、もともとの使用方法でした。
しかしこのFFシートは、アクリルという貼るための素材を必要としません。そのため、割れるという心配もなく安全に使用できるという特徴があります。
ターポリン
本記事内でここまでで触れてはいませんが、屋外に設置するサインとしては幕というものもあります。懸垂幕や横断幕といったものがこれに該当しますね。これらに関しては、ここまでで登場してきた看板とは少々異なる素材を使用することになるわけですが、その代表的なものとしてあげられるのがターポリンです。
これは簡単にいうと、ポリエステルの布をビニールで挟んだ構造の素材となります。そのため雨風に強く、加えて高い耐久力を持っているということが特徴です。このことから、店舗などで見かけるテントや工事現場のシートとしても使用されることがあります。
ポンジ
懸垂幕や横断幕の外にも、似たサインとしてのぼりというものも存在します。店舗などの周りに設置されているのを見かけることも多いのではないでしょうか。そんなのぼりに関しては、先ほどのターポリンほど丈夫なものである必要はないことから、ポンジと呼ばれる素材が使用されることが多いです。
ポンジはポリエステル製の生地で、薄くて軽いという特徴があります。これにより、風になびかせることが可能です。また、インクが裏に透けることから両面から印刷された内容を見ることができます。
4.その他の看板素材→インクや電飾
ここまで、いくつか看板の素材をご紹介してきました。なお看板の素材としては、じつは他にも考えなければいけないものがあります。
それが、インクと電飾について。それぞれ以下で詳しく見ていきましょう。
インク
じつは看板というのは、インクによってもその耐久性というものは変わってくるのです。看板に使用されることの多いインクを、その特性を交えながら確認していきましょう。
水性インク
水と顔料を混ぜ合わせたものが、この水性インクです。
印刷したときの色が鮮やかで、発色がいいという点が特徴としてあげられます。ただし水性ということもあり、注意しなければいけないことがあるのです。
それが、水に弱いことに加え耐久性も低く、比較的簡単に色が飛んでしまうということ。そのため、どちらかというと屋内看板向きのインクとなるのです。屋外看板として使用するという場合には、ラミネート加工を施すという方法もありますが、それでも十分な耐久力とはならないこともあります。
溶剤インク
溶剤インクは、水ではなく有機溶剤と顔料を混ぜ合わせたインクです。
水性インクに比べて、高い耐久性を誇ります。そのため、屋外看板に対して使用されることが多いインクです。
ただし、においが少しきついという点はデメリットといえるでしょう。また、印刷してから乾くまでには少々時間がかかります。
ラテックスインク
ラテックスインクは、水性インクと溶剤インクのいいところをあわせたようなインクです。
そのため水性であるにもかかわらず、一定の耐久性を持っています。また耐久性に関して以外でも、溶剤インクほどのにおいがしない、印刷してから乾くまでにそこまで時間を必要としないなどの特徴を持っています。
ただし印刷は熱を使用しておこなわれるため、これに耐性のないメディアには使用することができません。
電飾
夜間でも明るく光らせて目立たせることができる、電飾看板。なおこの電飾看板の設置に関しては、その電飾そのものについても注目する必要があります。
看板の素材ではなく種類ともいえるかもしれませんが、この電飾には蛍光灯とLEDが存在するのです。そしてこれらは、それぞれ異なる特徴を持っています。看板を設置する上では、このことについても知っておいた方がいいでしょう。
そこでここでは、簡単に蛍光灯とLEDの特性をご紹介していきます。
蛍光灯
蛍光灯は、古くから電飾看板に使用されている一般的な光源です。
大きな特徴としては、安価であるということがあげられます。そのため電飾看板の設置にあたって初期費用を抑えたいという際にはおすすめです。またお伝えしているとおり、蛍光灯は古くから存在しているため、その種類が豊富であるということも特徴といえるでしょう。
ただしこれは当然ではありますが、定期的に交換をしなければいけないということは頭に入れておく必要があります。
LED
看板に対しても近年使用されることが多くなったのが、このLEDです。
LEDの特徴としてはまず、消費電力が少なく済むということがあげられます。そのため、蛍光灯と比較して電気代を節約することが可能です。
また、寿命が長いということも特徴といえるでしょう。そのためこのことから、LEDは蛍光灯と比べると交換頻度が少なく済み、使い勝手という点でメリットがあります。
しかしこのLED、初期費用は蛍光灯よりも高いです。総合的に蛍光灯と比較すると中長期的にはメリットがあるといえますが、この点に関しては頭に入れておく必要があります。
5.屋外看板の素材やデザインに迷ったら…看板のプロに相談しよう
新しい店舗を出すときや事務所を移転するとき、看板を製作したいけど、予算や目的にあわせて、どんな素材やデザインがよいのか、悩んでしまいますよね。せっかく新しい看板を製作するなら丈夫で長持ちするものがよいです。
丈夫なものがよいのは分かるけど、どんなデザインがよいのか考えるのはとても難しいです。
流行っている店舗はどんな看板を使っているのだろうか、と気になりますよね。また、お客様の目に留まって店舗・事務所などに足を運んでもらうには、どのような看板を選べばよいか、わからないですよね。
そんなときは、たくさんの店舗の看板を作ってきたプロに相談してみることがおすすめです。納得する看板が製作できずに何度も作り直すより、最初からプロへ依頼した方が総合的に見てもコストを抑えることができるでしょう。また予算もさることながら、お客様に看板をじっくり見てもらうことができ、足を運んでもらうことが大切なのです。
看板110番では、24時間365日ご相談を受け付けています。また、看板の製作において価格が知りたいという場合でも、見積りは無料となっているので、お気軽にお問い合わせをいただくことが可能です。
6.まとめ
本記事では、看板の素材についてご紹介してきました。なお屋外看板に関しては、中長期的に見たときにはその丈夫さが大切になってきます。長く使用するためにも、雨風などの影響に耐えられる素材で看板の製作をするようにしましょう。
また少々細かいポイントとなりますが、本記事ではインクや電飾に関しても触れましたね。ただ実際に看板を設置する上では大切な要素にはなってくるため、これらに関しても忘れずにチェックするようにしましょう。
なお、看板の素材というのは状況によって適したものは変わってきます。そのためこのことで悩んでいるのであれば、ぜひ【看板110番】へご相談ください。