犬のフンの放置にお困りでしたら、看板の設置をおすすめします。犬のフンの放置は、処理をおこなわない飼い主の責任と意識の問題となります。そのため問題の解決には、飼い主に訴えかけることがカギとなるのです。
本コラムは犬のフン対策として、看板を設置の方法やフンが放置される心理、看板のほかに対策としてできることをまとめました。犬のフンの放置は、景観だけでなく衛生的にも悪いためなくしたいですね。犬のフンにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
犬のフン対策の看板でおすすめのタイプ・設置のしかた
犬のフンの放置を防ぐためには看板の設置は効果的ですが、ひとくちに看板といってもその形状や内容はさまざまです。DIYによって自分のオリジナルの看板を制作することもできますよ。まずは看板の種類のご紹介をしますので、自分にあったタイプを見つけましょう。
犬のフン対策の看板にはさまざまなタイプがある
犬のフン対策の看板はさまざまなタイプがあります。形状と看板の内容もかわいらしいものから、威圧的なものまで種類が豊富です。設置したい場所に適した種類を選んで、フンの放置を防ぎましょう。
・看板の種類
看板の種類は大きく分けて、床に設置する置き看板タイプと壁に貼るプレートタイプがあります。置き看板は、犬と同じくらいの大きさであることから、散歩中に犬が立ち止まったときに目に入りやすいです。また、壁などなくても自立させることができるため、置き場所を問いません。
プレートタイプは、壁のある場所に設置することができます。厚みがなく邪魔になることがないので、壁ならどこにでも設置できるのが魅力です。
・看板の内容
看板の内容の種類も豊富です。犬の絵が描いてあるかわいらしいものから、警告文らしく赤い文字や禁止マークが大々的に打ち出されているもの、「フンの放置は地域の条例違反です」というような威圧的な文言までさまざまです。
設置場所や被害の状況により、看板の内容も変えるとよいでしょう。あまりにひどい被害をうけているのに、かわいらしい犬のイラストの看板では訴えが弱く感じてしまいます。だからといって、お店など人が集まる場所にあまりに強いメッセージの看板があると、他のお客さんまで委縮してしまうかもしれません。場所を選んで設置することが大切です。
看板はどうやって入手できる?
犬のフン対策の看板は、ホームセンターや100円均一などで売られています。自治体によっては地域で配布しているところもあるので、活用してみましょう。またDIYで作るほか、業者に依頼して作ってもらうこともできますよ。
DIYや業者に依頼して入手する際は、看板の内容やデザインなどオリジナルの物を作ることができるため、設置場所にあったものを設置したいときにはおすすめです。
DIY派の方向け!自分で看板をつくる方法
パソコンを利用することで、ご自宅でお手軽に看板をDIYできます。犬のフン防止用として配布されているフリー素材をそのまま印刷するのもよいですし、パソコンのペイントなどを利用して自分でデザインを考えて印刷するのも素敵ですね。
印刷後は、ラミネートで加工すればプレートとして、数か月の間は雨にも負けず使用することができます。ラミネーターがない場合には、文具店や100円均一などにアイロンでラミネートできるシートがありますので、ご活用ください。
看板設置の注意点
看板の設置には、ルールがあります。看板の設置は安全性の問題から道路交通法や道路法、屋外広告法によって定められているのです。ただしこれらの法律は、看板が道路に飛び出して設置される場合や、4メートルを超える大きな看板を設置する際に適応されます。私有地で、犬のフン対策にさほど大きくない看板を設置する限りは自由です。
しかし設置した看板が歩道に倒れ込むことや落下により、けが人の発生や物品の破損が生じた場合には、責任が問われてしまいます。このような注意ポイントがあることから、自分で設置するのは不安だというときには看板業者に相談してみることがおすすめです。
犬のフン対策に看板が効果的な理由
犬のフン対策に看板が効果的といわれる理由のひとつに、犬のフンの放置は飼い主が原因ということがあります。飼い主に訴えかけることで看板は機能するのです。
そもそもなぜ犬のフンが放置される?
なぜ犬のフンが放置されているのかというと、犬のフンを放置する飼い主がいるからです。現代に野良犬は滅多にいません。野良猫は自分のフンに土をかけるクセがあり、フンのまわりが掘られている場合には、猫のフンであることが多いです。そのまま放置されているフンのほとんどは飼い犬によるものです。
飼い犬のフンを処理するのは飼い主の仕事です。フンの放置をやめさせるには、飼い主への訴えかけが大切となってきます。
犬のフン放置は飼い主の意識の問題
犬のフンを放置するのは飼い主です。飼い主の心理としては「バレないだろう」「面倒くさい」「汚いから触りたくない」「みんなやってる」「誰も見てない」「怒られないだろう」という気持ちがあります。
しかし、看板の設置によって誰かに迷惑をかけていることが具体的になり、もしかしたら今も見られているのかもしれないという、監視の目を恐れるようになります。居心地が悪くなり、フンの放置をやめさせるのが目的です。
犬のフン放置に関する法律はあるの?
廃棄物処理法などの法律が適用されることがあります。地域の条例として、犬のフンの処理を義務付けられているところもあります。しかし、訴える人は一般的に多くありません。
看板の内容に、法律や条例に引っかかるかもしれないと触れるのも具体性がでるため効果的です。犬のフンは飼い主の意識の問題です。もしも、看板を設置しても効果がなかった場合には、他に対策があるのか、これからご説明します。
看板以外の対策方法3選!
もしも看板の効果が感じられなかったら、更に対策を強化することができます。3つの対策方法を紹介しますので、参考にしてください。
【対策方法1】犬を寄りつかせない
そもそも犬を寄せ付けなければ、フンを放置されることはありません。犬の嫌がる香りのする薬剤が市販されています。ホームセンターなどで置かれているので、よく犬のフンが放置されている場所の周りにかけて寄せ付けないようにできます。また、犬はお酢も嫌うため、お酢を撒くこともおすすめです。
犬を近寄らせないためとはいえ、犬にとって毒となるものを設置するのはいけません。ネギやチョコ、たばこなどは犬が誤飲してしまうと最悪の場合には命の危険があります。犬のフンの処理をしないのは飼い主の責任です。犬のフンが迷惑であることに変わりありませんが、犬に責任転嫁をして、危険なものを設置することはやめておきましょう。
【対策方法2】監視カメラ・ダミーカメラを設置する
「監視カメラ作動中」などといった文言を看板に書き、近くにダミーカメラを設置することも効果があります。後ろめたいことをしているという自覚のある飼い主なら、カメラの存在に気付いたときにフンの放置はしなくなるでしょう。
【対策方法3】地域ぐるみの対策運動に参加する
地域ぐるみで犬のフンの対策をおこなっているところがあります。地域のボランティアが集まって街を練り歩き、犬のフンを探します。犬のフンを見つけたら放置されていた場所をチョークで囲い、日付と時間を書いて印をつけておく活動です。
この活動は「イエローチョーク作戦」といい、フンは撤去されても印は残っているため、飼い主に自分がおこなったことを自覚させ、地域の目があることをアピールするのに効果があります。
チョークだけでなく、フンが放置されていた場所にテープや張り紙をおこなう活動も各地域でされています。興味があれば、参加してみてはいかがでしょうか。情報共有の場にもなりますよ。
放置されたフンの消臭方法
放置されていたフンの処分をしても、しばらくその場に嫌な臭いが残ることがあります。アスファルトやコンクリートなどの場合にはしっかり水で流して掃除しておきましょう。それでも臭いが気になる場合には、犬のフンや尿用の消臭液があります。ホームセンターなどに置いてありますので、活用しましょう。
まとめ
犬のフンが放置されているのは、飼い主の責任です。そのため、フンの放置を防ぐためには飼い主の心に訴えかけるような看板の設置がとても効果的です。それでも効果が薄いと感じたときには、単純に犬が寄らない薬剤を散布や、ダミーの監視カメラの設置を看板とあわせて利用することで、効果が高くなりますよ。
しかし、いざ看板の設置となると、強度の問題やデザインの問題など、気になることがたくさん出てきてしまいます。そんな時には、看板業者に相談して、プロの視点からの意見を聞くことをおすすめします。看板を用いて、犬のフン対策をおこないましょう。